特集

食養生コラム 第14回

お口とからだ、イキイキと! きらら歯科の外島先生が連載する、食養生コラム。

お口のはたらき -その3-

前回は離乳食のお話まででした。この時期になると、やはり気になるのは乳歯。生後6ヶ月くらいから下の前歯がはえだし、1歳くらいまでに上下4本づつの前歯が揃います。ここで離乳食の出番となる訳ですが、お母さんの心配は虫歯。一生懸命歯磨きしてあげます。

この頃になると赤ちゃんのお口の中ではいろんなことが起きています。離乳食を上手に食べるため、舌やほっぺ、喉の奥の筋肉などをどのように使ったらいいか、毎食が赤ちゃんの練習になります。

同じ時期、いろいろな言葉を話したがるようにもなります。この発音という動作は、肺から息を吐き出し、喉の声帯を震わせて音を発生させ、その音を唇、舌、歯、頬などを使ってさまざまな音に加工するという、とても複雑な作業です。声帯だけで言葉を話せる訳ではありません。呼吸とお口のまわりの筋肉、舌、ほっぺ、歯、唇などが連動してやっと「マンマ、パッパ、ブーブー」などと言えるようになります。

この時期の赤ちゃんは、ヒトの大切な機能を身につけるために、五感をフル稼働しています。虫歯だけでなく、発音や呼吸、情動など大切なことがいっぱいです。お母さん(もちろんお父さんも)もフル回転で子育てしましょう。
via