特集

食養生コラム 第7回

お口とからだ、イキイキと! きらら歯科の外島先生が連載する、食養生コラム。

食べ物のこと -その3-

日本人は欧米人より糖尿病に罹りやすいといわれます。どうしてかというと、ヨーロッパが穀物食になったのは1万年くらい前。それだけ高糖質に慣れているといえます。日本ではせいぜい3千年前から稲作が始まりました。日本人にまだまだインスリンを作る能力が高まっていないのが原因です。

わが国の稲作は高温多湿な風土により成りたっています。欧州などは寒冷乾燥な土地柄なので、麦作、牧畜が盛んになりました。東南アジアの稲作文化圏では米と豊富な魚による食生活が基本となりました。
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米の魅力は、生産効率が高い、栄養価が高い、保存性が高いという3高です。しかしこれは水田で栽
培される温帯ジャポニカ米。水田に適した土地は狭いので、水田造成の高い技術が必要となります。

古墳時代の豪族は、水田造成の技術を使って古墳を作ったのではないかと言われています。また米は租税の一番重要な産品であるため、有力者のもとに集まり、到底庶民の口には入りませんでした。
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