特集

食養生コラム 第8回

お口とからだ、イキイキと! きらら歯科の外島先生が連載する、食養生コラム。

お口のはたらき -その3-

炊きたての美味しいご飯は食卓の王様です。ついパクパクと食べてしまいます。
私たちは呼吸をするとき、どのようにして息をしているのか考えません。同じように美味しいご飯をどのように食べているのか考えたことはないでしょう。これを考えているのが歯医者なんですが、結構驚くようなお口のはたらきが隠されています。

おいしそうな食べ物を見ると涎(よだれ)がでます。これがお口の最初の仕事。味や固さを想像して食べる準備をします。食事を作るお母さんたちはここで「待て」と自分に言い聞かせなければならないので大変!

さて、食卓について食事開始。お箸やスプーンでお口に食べ物を運びます。唇や舌で熱いか冷たいか、甘いか辛いか、固いか軟らかいかを判断します。大きすぎるものは前歯で食いちぎり、舌にのせて上あごに押し付けます。固いものは、力が入る奥歯へ載せかえてかみ砕きます。軟らかいものを奥歯で噛む人は少ないと思います。軟らかいものは最初の一口で判断して、舌と上あごですりつぶして飲み込むことになります。
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