特集

季節の野菜通信 vol.12

季節の食材をより楽しむため、郡山ビューホテルの松岡シェフが連載する「季節の野菜通信」。 今月は「秋バテ解消」についてお届けします!

夏バテから秋バテ体調管理に注意を

夏の暑さで体が弱るこの時季、秋は夏の疲れたからだを整える季節です。涼しくなって食欲が出てくる時期でもありますが、ついつい夏の暑い日に冷たい麺類や飲み物をたくさん取り過ぎてしまって、体が冷えた状態になっていませんか?疲労回復どころか、さらに疲れがたまってしまっているのではないでしょうか。暑かった日々を何とか乗り切ってきましたが、涼しくなり始めた今日この頃、体の疲れが一気に出て秋なのに「夏バテ」状態が長引いてしまっていませんか。もしかしたらこの体調が「秋バテ」と言うのではないでしょうか。

実りの秋 秋野菜で秋バテ解消

秋には市場にたくさん美味しい物が出回り始め、食欲も回復してきますので、美味しい秋野菜を食べて夏の疲れたからだをリセットしましょう。夏野菜は色鮮やかでみずみずしいものが多いですが、秋野菜は地味で繊維質がたくさんある種類の野菜が旬をむかえます。根菜類やきのこ類・果物には体を温める糖質・疲労回復に効果があるビタミンBやビタミンCが多く含まれていて、食物繊維も多く便秘解消や肌荒れ改善にも効果があるそうですので、「秋バテ」には最高な食材豊富な秋の野菜類ですね。

暑さ寒さは彼岸までと言いますがまだまだ続く厳しい残暑、旬の野菜も夏野菜から秋野菜に代わるこの時季、9月は夏野菜と秋野菜の両方が楽しめるのもいいですね。春は苦味・夏は酸味・秋は甘味・冬な厚味という言葉があります。旬の野菜には、その時期の気候に合わせて、私達の体調を整える働きがあります。夏の疲労回復の酸味、秋はエネルギーを蓄えるための甘味となりますので、疲れている時に甘い物が欲しくなるのは本能的な味覚と一致すると、美味しいと感じるのは面白いですよね。

食べておきたい旬の秋野菜

「さつま芋」
秋野菜の中でも多種多様に使い方があり、料理からデザートまで活躍する野菜。腹持ちもよくビタミンCが豊富で季節の変わり目の風邪引きの予防にもなります。

「ブロッコリー」
秋野菜の中でも栄養のバランスが良く、野菜の持つビタミンCとビタミンEが合わさることで細胞組織が活性化され老化防止や美容にも効果的とも言われています。ビタミンCの含有量はなんとリンゴの約30倍で、栄養素も豊富に含まれているので風邪や冷え性などの予防も出来ると言われていますので、秋野菜の中でもっとも食べなければいけない野菜かもしれませんね。

「ごぼう」
夏から秋・秋から冬と季節が変わる時期は体調の変化が起きやすくなります。ごぼうを食べることで免疫力き高め病気の予防にもつながるとも言われています。また食物繊維やポリフェノールなどを豊富に含んでいますので、若返りやデトックス効果が見込めるとして注目されている野菜のひとつです。

秋の食材の組み合わせコツ

食材の栄養素は、単体ではなく複数組み合わせる事によってより一層美味しくなります。秋の食材の相性の良い組み合わせをこの機会に是非勉強してみてください。

<例>
「さつま芋」+「緑黄色野苤」
「きのこ類」+「小魚・乳製品・大豆」

<まとめ>
秋野菜には、胃や腸の調子を整える働きがあるので夏の疲れがなかなか抜けない人は、秋野菜を中心に食事のバランスを考え食べるようにしてください。
松岡 正 松岡 正

郡山ビューホテル株式会社料理長 群馬県出身、1987年より前橋東急インホテルに勤務。1990年からフランスで1年間修行をつみ、1991年高崎ビューホテルへ勤務。2000年から郡山ビューホテルへ勤務し、2006年には現職に就任。フランス料理会の名誉とされる日本エスコフィエ協会ディシプルを受賞し、現在に至る。