季節の野菜通信 vol.4

すっかり朝晩の寒さが身にしみる季節が到来して来ますね。

この季節気になるのが「風邪」「インフルエンザ」ではないでしょうか。
予防対策としては「手洗い」「うがい」「外出時のマスク」等いろいろありますが、今回は旬の野菜を食べて体内から予防して風邪に負けない体作りについてお話しさせていただきます。
「風邪は万病の元」と言う言葉があるように注意しなければなりませんが風邪を引きやすい人と、引かない人がいるのはなぜでしょうか？

日頃の食生活が強く関係していると言われているぐらい、食事は大切なのではないでしょうか。
私の職場（調理場）でも、しっかりと朝食から食べてくるスタッフと何も食べて来ないスタッフでは、はっきりとその差が表れます。
しっかり食べるスタッフは、朝から元気よく出勤して来ますが、食べないスタッフは、元気の無い挨拶で出勤し必ずと言えるくらい、この時期に風邪・インフルエンザになり病院にお世話になります。

この事からやはり３度の食事は体にとって大切な事がわかります。
風邪予防に何が適切かと言われると、私は料理人ですので専門的なことは答えられませんが、よく言われるのがビタミンＡやビタミンＣを摂取して免疫力をつけることと聞きます。

では、何を食べたら免疫力が付くのか。
緑黄色野菜やきのこ類・根菜類をしっかり食べることだと思います。

風邪・インフルエンザに負けない体を作るには、ほうれん草やブリッコリーなどのビタミンＡ・Ｂ１・Ｂ２が含まれている野菜や、小松菜のビタミンＣ・カルシウムが豊富な野菜。
また、寒さでいっそう美味しくなるのが大根・蕪白菜・キャベツでこの野菜類にもビタミンＣがたっぷり含まれています。

免疫力を高める野菜としてβグルカンを含むきのこ類・アリシンが豊富なネギ・ニンニク等もあります。
特に体を温めてくれる「しょうが」「唐辛子」「ネギ」「ニンニク」などを使った料理は、より効果的に体を温めてくれるでしょう。

ビタミンＣは熱に強く寒い季節の煮込み料理にもってこいの野菜類ではないでしょうか。
ここで「旬の時期野菜を使った簡単な料理」のバリエーションを紹介します。

いろいろな事を私なりの意見でお話しさせて頂きましたけど、最終的には規則正しい食生活や旬の野菜をしっかり食べることがもっとも基本ではないでしょうか。

日々の仕事が忙しく三度の食事がしっかり食べられない、疲れた体もゆっくり休養も出来ないそんな生活をしていると、最終的に免疫力が下がり風邪・インフルエンザにかかってしまうのではないでしょうか。
今日からでもいいと思います。ビタミン豊富な野菜から見えないパワーを摂り、しっかりと冬の寒さに耐えきれる健康的な体を作って「風邪」「インフルエンザ」に負けないようにしてください。

この季節、日本では当たり前に食べる鍋料理、フランスでも鍋料理があります。
家庭料理の定番で寒い季節に食べる「ポトフ」です。

「ポトフ」とは、「ポト」は鍋・壷「フ」は火を示すため、火にかけた鍋と言う意味です。
旬の野菜を大きくカットしてゆっくり煮込んだ鍋料理です。