インタビュー

次代を担う農業者vol.34

次代を担う農業者vol.34 今回は、いわき市勿来町で水稲や麦、菌床しいたけなどを栽培している木戸安道さんにお話を聞きました。

🌸広報誌3月号にも掲載しています🌸

 いわき市勿来町で水稲や麦、菌床しいたけなどを栽培している木戸安道さんは、16年前に兼業農家だった父親の体調が悪くなり農業を続けることが難しくなったことをきっかけに、農業の道へと進みました。現在は農業の他に、加工・販売をメインとしているEvelyeat(エブリート)株式会社の代表取締役も務めています。

 就農する前は福島県外でサラリーマンをしていた木戸さんは、将来農家をやろうとは全く考えていなかったそうですが、就農する前から自分でなにか違う仕事をしてみたいと考えていたそうです。
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 農業をやっていてよかったことは自分でやりたいことを自由にできることと、若手の担い手として農業を通して地域貢献することができること。逆に苦労したことは、機械や倉庫等への設備投資が高かったことです。就農して数年後に東日本大震災も起こり、影響を受けたと話します。
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 木戸さんが栽培するお米は、コシヒカリ、ミルキークイーン、ミルキープリンセス、こがねもち、にこまる、チヨニシキ、ふくひびきの7種類。お客さんの値段や食味の好みに対応するため多品種を栽培し、お客さんに色々試してもらうため、ペットボトルに入ったお米(450g入りまたは1.8㎏入り)の販売や、個人売りのお客さんには新米が出来上がったタイミングで2合ほどのお試しサイズを全国に発送プレゼントして味を確かめてもらうそうです。麦は大麦(ダイシモチ、はねうまもち)、小麦(ゆきちから)を栽培しており、大麦は麦ご飯用にペットボトルに入れて、小麦は小麦粉やうどんなどに加工して販売しています。栽培する上でのこだわりは、食べるものなので安全安心にこだわり、減農薬にて栽培。お客さんに質問された時に即答できるもの(有機肥料・化学薬品等)にみ使用し、理解してもらってから購入していただいています。
 木戸さんが栽培するお米や麦、菌床しいたけなどは、いわき市内の当JA農産物直売所やネット販売、個人売りをしている他、2022年12月にオープンした勿来町の直売所「えぶりーと」で販売しています。えぶりーとは、『毎日いきいきと食べる』お手伝いをしたいと木戸さんがオープンさせた直売所です。自家栽培のお米で「おにぎらず」「お惣菜」「大福」「おはぎ」などの甘味の他、近隣農家さんの野菜やお菓子、日用品や農業機械まで取り扱いしており、お彼岸やお盆には切り花も販売されています。
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 中でも週の始めに入荷する磐城農業高校の卵は、市内でも販売している店舗が珍しく、すぐに売り切れてしまうほどの人気商品です。
 また、直売所の隣には、自動販売機コーナーもあり、飲料やアイス、お菓子の他に、お米が入ったペットボトルや卵、旬の野菜なども販売され、時にはお惣菜なども販売しています。年末には、直売所でセールを開催し、のし餅、鏡餅、かまぼこ型餅などお餅の販売を行っています。
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勿来町の直売所 えぶりーと

住所:いわき市勿来町窪田町通4‐15 営業時間:[店舗]9:30~13:30      [自動販売機コーナー]9:30~17:00 定休日:日曜・祝日(自動販売機コーナーは営業)
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JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!