インタビュー

次代を担う農業者vol.16

次代を担う農業者vol.16 今回は、郡山市湖南町で水稲やトマトなどを栽培している近藤嘉一(こんどう かいち)さんを取材しました。

🌸この記事は広報誌「さくら」9月号にも掲載しています。

 高校卒業後、大型トラックのドライバーとして就職した近藤嘉一さん。両親が農業をしており、昔から農業機械が好きで、学校から帰宅するとコンバインに乗り稲刈りをするなど作業していたため、いずれは自分もやるつもりだったと話します。「まずはやりたいことをやってから」とトラックドライバーとして勤めた後、奥さんの「農業がしたい」という言葉をきっかけに就農を決意しました。
 現在は3人のお子さんに恵まれ、地元・郡山市湖南町でご両親と奥さんと4人で水稲やトマトなどを栽培しています。
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 近藤さんの思う農業の良いところは、ストレスがないところ。作業の時間は自由で、朝早いうちに取り掛かればお昼寝もできると笑顔で話してくれました。
 また、郡山市の中心部から西に30㎞、猪苗代湖の南に位置する湖南町は、東日本大震災による原発事故後も放射線量が低く、冷涼な気候で農作業するのに適しており、特に昼夜の寒暖差がトマト栽培に適しているそうです。
 農業をしていて苦労は特にないと話す近藤さんですが、米価下落や資材高騰、近頃の読めない気候に困っています。
 特に米価の下落は、近藤さんが就農したときの半分くらいまで落ち込んでおり、「栽培する面積は変わっていないのに」と話します。それでも、続けていくなら農業が一番良いかもしれないと近藤さんは言います。
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 現在は水稲栽培をメインに取り組んでいる近藤さん。水稲に関して、今は人力でやっていますが、今後奥さんと2人でやるならば、省力化し栽培面積を増やしていくため、ドローンの利用などスマート農業の導入も検討しています。
 また、お子さんに色々な経験をさせるため、休日は家族で遠方に出かけることが多いそうで、お子さんには、本人たちのやりたいことを優先してほしいと思いつつも誰か1人でも農業に興味を持ってくれたらを話してくれました。
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企画部・人見 企画部・人見

JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!