子どもの頃から農家になると決めていた
いわき市渡辺町で鉢花、切り花や水稲を栽培している農家下山田善裕さんは、北海道大学農学部大学院で遺伝子工学を学んだ後、父の代から経営している下山田園芸で2011年4月に就農しました。「農家の長男として生まれ、子どもの頃から周囲に『跡取り』『2代目』など言われ続けていたので、農業をする以外の選択肢は考えたことがありませんでした。大学にも家業を継ぐという約束で進学させてもらっていました」と語りました。
農業をするうえでのやりがいと悩み
農業をやっていてよかったなと思うことは、直売所で会ったお客さんに「この前買った花がとても長持ちしているよ」などと声をかけてもらえることです。その半面、植物は365日、朝から夜まで管理が必要なので、プライベート面では、旅行や時間が必要になるような趣味は諦めなければならないことがあります。
栽培のこだわりとこれからの展望について
ニーズの変化がきっかけで、JA直売所での販売をはじめるようになりました。4年前に「ファマーズマーケットいがっぺ」での対面販売を始め、「どこでやっているの?」と言って直接うちに来てくれる人や若い人が頑張っているのを応援したいと思ってくれる人がリピーターとなり、売上も毎年、前年比1.2倍~1.5倍ほど増えています。
直売所の出荷に行くときにも、毎回お客さんが話しかけてくださり、消費者のニーズを聞くことができる大切な機会となっています。現在では以前より花の種類が5倍になり、年間約30種類の花を育てています。
直売所の出荷に行くときにも、毎回お客さんが話しかけてくださり、消費者のニーズを聞くことができる大切な機会となっています。現在では以前より花の種類が5倍になり、年間約30種類の花を育てています。
POPを手作りし始めたのも、「この花はなんて名前なの?」「庭に植えても大丈夫なの?」と質問されることが多かったのがきっかけです。お客さんが知りたいと思っている情報を読みやすいように工夫してPOPにすることで、育ててみようかなと手を取ってくれる人が増えました。
また、直売所の販売では、水やりなどをはじめ自分での管理となるので、売れるまで置いておくことができロスを減らすことができるようになりました。生花店でのフラワーロスは一般的に30%~40%あると言われていますが、現在うちではほぼゼロにすることができています。
今後は、市場出しから直売所のほうにシフトチェンジしていければなと考えています。
また、直売所の販売では、水やりなどをはじめ自分での管理となるので、売れるまで置いておくことができロスを減らすことができるようになりました。生花店でのフラワーロスは一般的に30%~40%あると言われていますが、現在うちではほぼゼロにすることができています。
今後は、市場出しから直売所のほうにシフトチェンジしていければなと考えています。
消費者の皆さんへ
コロナ禍で今は、お家時間が増えていると思います。ぜひこの機会に今まで花に触れたことがないという人にも気軽に育ててもらいたいなと思います。最初はやはり枯らしてしまうことがあるかもしれませんが、まずは手に届くような身近な花から挑戦してみてもらえると生産者として嬉しいです。
- 企画部・人見
JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!