インタビュー

次代を担う農業者vol.24

次代を担う農業者vol.24 今回は郡山市西田町でピーマンを中心に栽培している宍戸善浩(ししど よしひろ)さんにお話を聞きました。

🌸この記事は広報誌「さくら」5月号にも掲載しています🌸

 郡山市西田町でピーマンを中心に栽培している宍戸善浩さん。就農以前は製造業に従事していましたが、独立して事業を始めたいと考え、2021年に就農しました。
 栽培した作物は主に郡山市の当JA農産物直売施設あぐりあなど直売所に出荷し、就農3年目ながらファーマーズマーケット部会西田支部の地域役員を務めます。
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🌸栽培する農作物について

 就農後、ピーマンの栽培を開始した宍戸さんですが、西田町はピーマンの栽培が盛んな三春町の隣に位置し、三春町の瀬山ピーマン共選場が自宅から近かったため、栽培を決めたと話します。ピーマン栽培までの期間はスナップエンドウを栽培し、現在少しずつ栽培面積を増やしています。また、今年は冬季の作物出荷を目的にタラの芽の促進栽培を試験的に行いました。

 その他、切り花の栽培にも取り組んでいます。ファーマーズマーケット部会西田支部の活動として当JA西田支店では毎年8月12日に西田ふれあい花市を開催しており、市内外からお客様が来て賑わったり、直売所でも安定して売れるため、手応えを感じたと話します。出荷する切り花のほかに、宍戸さんのほ場からはご両親が管理する花桃が見られ、開花時期には花見客が訪れるほど見事に咲き誇ります。
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🌸農業のこだわり

 宍戸さんの農業をするうえでのこだわりは、指導されたことをしっかり行って栽培管理をすることです。指導会に毎回参加しますが、徹底してやりきるのは意外と大変ですと話してくれました。
 また、料理を作ってお酒を飲むことが趣味の宍戸さんは、自分が食べておいしいと思った作物や品種を作付けすることにもこだわります。これまで子持ち高菜やヤーコンなどを作付けし、趣味が栽培に生かされています。ピーマンは何もせず、半分に切って加熱しただけでもおいしいですが、半分に切り、ウインナーとチーズをのせ、レンジで加熱して食べるのもおすすめだと教えてくれました。
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🌸今後の展望

 基本的には1人で栽培管理を行う宍戸さんは、繁忙期にはアルバイトを雇ったり、農福連携の取り組みとして介護事業所を受け入れた経験もあります。ピーマンの収穫時期は、広い栽培面積でピーマンがどんどん大きくなるので夜間も作業するほど忙しいですが、昨年はパートさんを雇い、今年も人手を借りることを考えているそうです。
 現在は、国の助成事業「農業次世代人材投資資金」の給付を受けていますが、給付期間の5年間でしっかりとした栽培計画を立て、能力を身に付け、農業で食べていくことを目標に、今後は売上1,000万円を目指して栽培に取り組みます。
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企画部・人見 企画部・人見

JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!