✿安全安心なしいたけ栽培を目指して
村田広一さんは農家の長男として生まれ、18歳の時に家業を継ぐため農業の道へと進んでから52年となるベテランです。
現在は郡山市日和田町で「有限会社アグリプロ八丁目」を経営し、水稲30.8haと菌床しいたけ65,000玉を栽培しています。
現在は郡山市日和田町で「有限会社アグリプロ八丁目」を経営し、水稲30.8haと菌床しいたけ65,000玉を栽培しています。
アグリプロ八丁目では、自分たちで米ぬかやフスマ(小麦のぬか)を使い、培地の仕込みからしいたけ栽培を行っています。「農薬・化学肥料」を一切使わない安全安心なしいたけ栽培にこだわっており、JGAP(農業生産工程管理)の団体認証も取得しました。
また、しいたけは空調ハウスの中で栽培しており、ハウス内で温度・湿度の管理をすることで、一年中安定して栽培でき、水稲と重なる繁忙期を避けたり、市場の需要が高まる冬に合わせて出荷できるよう調整することにより通年雇用する体制を築きあげました。
また、しいたけは空調ハウスの中で栽培しており、ハウス内で温度・湿度の管理をすることで、一年中安定して栽培でき、水稲と重なる繁忙期を避けたり、市場の需要が高まる冬に合わせて出荷できるよう調整することにより通年雇用する体制を築きあげました。
アグリプロ八丁目で作られているしいたけは、市内のスーパーなどで買うことができる他、当JA農産物直売施設「あぐりあ」でイベントが行われた時などに出品されています。
✿震災・災害からの復興と希望
2011年の東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所事故による風評被害の影響を受けたアグリプロ八丁目ですが、徐々に復興の兆しが見え始めた矢先、2019年10月に発生した東日本台風による阿武隈川の決壊により、しいたけを栽培していたハウスが全壊するなどの大きな被害を受けました。
「今と同じような規模で栽培をしていたが、台風による影響で全部流されてしまった。被害を受けた直後はもうできないかもしれないと思っていた」
と村田さんは当時の状況を語ります。
しかし、排水作業や流された資材の片づけから始まり、2021年1月にハウスが再建、残った資材を再利用しながらしいたけを置く棚を作り、7月には以前と同様に菌床しいたけの栽培ができるまでに復興しました。
当初は不可能だと思われた被害からの復興を可能としてくれたのは、近隣の人やJA・行政の手助けだったと村田さんは話してくれました。
しかし、排水作業や流された資材の片づけから始まり、2021年1月にハウスが再建、残った資材を再利用しながらしいたけを置く棚を作り、7月には以前と同様に菌床しいたけの栽培ができるまでに復興しました。
当初は不可能だと思われた被害からの復興を可能としてくれたのは、近隣の人やJA・行政の手助けだったと村田さんは話してくれました。
✿これからの展望について
—次世代の担い手につなげられるようにほ場の管理をしていきたい—
アグリプロ八丁目は現在、家族を含め6名で作業を行い、繁忙期になると地元の人に手伝ってもらうそうです。
これからの目標について、村田さんは「まずは今作業受託しているほ場をしっかり管理していきたいというのが1番です。将来については、私がこうしてほしいと指示するよりも、今後担ってくれる後継者に自分でしたいことを考えていってほしい。今後は栽培規模を維持しながら次世代につないでいければなと思います」と話してくれました。
これからの目標について、村田さんは「まずは今作業受託しているほ場をしっかり管理していきたいというのが1番です。将来については、私がこうしてほしいと指示するよりも、今後担ってくれる後継者に自分でしたいことを考えていってほしい。今後は栽培規模を維持しながら次世代につないでいければなと思います」と話してくれました。
- 企画部・人見
JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!