特集
伝統の和紙で作った灯籠が夜を彩る 秋蛍
当JA郡山地区管内の郡山市中田町で9月14、15日の2日間、和紙で作られた灯籠が夜を彩る「第22回海老根 長月 宵あかり 秋蛍」が開かれました。当JA子会社の㈱JA福島さくら協同サービスがろうそく約800本を提供し、当JA中田支店が駐車場を開放しました。
江戸時代、水が豊富だった同町海老根地区では、和紙の原料となる落葉低木「コウゾ」を栽培し、農閑期の副業に和紙を作っていました。1988年に和紙を生産していた最後の1戸が生産をやめ、歴史が途絶えましたが、伝統継承のため1998年に海老根伝統手漉和紙保存会を結成しました。その後、同和紙は2003年に福島県の伝統工芸品に指定されました。同年より同和紙で作った灯籠を使い、毎年秋に「秋蛍」を開催しています。
同和紙は最初は黄色味がかっており、時間が経つにつれてだんだんと白くなるのが特徴で、「生きている紙(生紙)」とも呼ばれています。
同イベントで火を灯される灯籠は、同町の地域住民や学生らが絵や文字を描いたもので、田園に幻想的な風景を映し出します。
同子会社の社員は「地域の伝統的なイベントに貢献したいと思いろうそくを提供した。灯籠に無事火が灯ってよかった」と話しました。
- 企画部・人見
JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!