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営農再開に向けて大きな一歩 双葉町でブロッコリー定植始まる

 東日本大震災および原発事故の影響によりすべての住民が避難を続けていた双葉町で、8月30日に一部の避難指示が解除になったことを受け、震災前から同町で農業を営み、JA福島さくらで代表理事復興対策本部長を務めた木幡治氏(72歳)が9月6日、ブロッコリーの定植を同町関係者、当JA子会社の㈱JAアグリサポートふたば社員ら7人で行いました。

 今回定植したのは同町下羽鳥南迫のほ場約60㌃で、2018年から農地の除染がされ、木幡氏が農地保全管理組合を設立し、水稲の試験栽培も実施された地区です。

 定植されたブロッコリーの苗は同社で育苗されたもので、営農復興の下支えとして定植の補助も行いました。

 定植を行った木幡氏は「11年半ぶりにこの地で本格的な農業再開できたことは非常にうれしく思う。とはいえまだ帰還者は少なく農地も荒廃しているところも多くある。これから営農復興に向けての取組が重要だと感じる」と話しました。

 双葉町は本格的な帰還に向けた避難指示の解除は初めてで、原発事故による避難指示が出された12の自治体の中では最後となります。

 

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企画部・人見 企画部・人見

JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!