特集
露地栽培でのソーラー自動潅水システム 導入開始から8年で約3割が利用
当JAたむら地区園芸部会ピーマン専門部会は、2016年に田村農業普及所の指導のもと、ピーマンの露地栽培ほ場内で日射量に応じて自動潅水する「ソーラー自動潅水システム」の実証試験を行ってから8年が経ちました。毎年新規導入者へ当JA単独事業での導入機材や潅水チューブ等へ助成支援を行い、部会員の約3割へ同システムが普及しています。
同システムは農研機構・西日本農業研究センターが開発したもので、太陽光発電でポンプを動かし、タンクに水をくみ上げ、一定量貯まれば点滴チューブで潅水します。また、自然に一定量を間断潅水する「蓄電池式」となるため、高温や乾燥による株の生育低下を妨ぐことができます。
同システム導入後はスイッチ切り替えのみで、潅水の省力化にもつながりました。液肥を同時に施用することも可能となり、収量は2016年から現在までの平均で10㌃あたり6㌧を超える水準となりました。
同地区では、同じ夏秋のキュウリやナスなどにも広がり始めています。
- 企画部・人見
JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!