インタビュー
現場の声を聞きたい 常勤役員が行く!vol.3
JA福島さくらの志賀博之組合長ら常勤役員は、JA自己改革の一環として、地域の担い手・大型農業法人・集落営農組織等を訪問し、今後のJA運営に反映させるため各所で組合員の皆さまの貴重なご意見・ご要望を伺っています。
今回は、富岡町の吉田和史さんを高野順復興専任理事が訪問し、現場の"生の声"を伺いました。
🌱栽培している農産物
●秋冬ねぎ・・・・30a
●水稲・・・・約3ha
●水稲・・・・約3ha
栽培する農作物について
残された田んぼや畑を守るために専業農家として就農
吉田さんは、実家で所有していた田んぼの除染が完了し、作付けが可能になったことを受け、昨年から農業を始めました。幼少期から実家の農業の手伝いをしていたものの専業農家として農業を継ぐことは考えていなかったという吉田さんですが、富岡町の避難指示解除が出る前に農業を営んでいた家族が亡くなり、解除後、残された田んぼや畑を守るには専業農家として就農するしかないと農業の道へと進むことを決断しました。現在は、いわき市の自宅から毎日通いながら農業を行っています。
専業農家として就農する決断ができた大きな理由として、吉田さんは第2期復興創成期間による国の支援が大きかったと言います。「支援があったおかげで、はじめるなら今しかないと決断することができた。農業をやりたい人にとっても大きな助けになる」と話し、高野復興専任理事も「支援は、地元の担い手を勇気づけるためにも大きな意味があると感じている」と同意しました。一方で、支援が令和7年までで終了し、次の第3期復興創成期間に入った後の支援に吉田さんは不安を感じています。
「震災から時間が経つほど、地域住民が戻ってきにくくなるのがふたば地区の課題であり、復興はこれからが大変だと思う。通い農業も高齢化し、厳しい状況になりつつある。これからの農業を支える若い担い手のためにも令和8年以降の支援策が大切になってくる」と高野復興専任理事は話します。
専業農家として就農する決断ができた大きな理由として、吉田さんは第2期復興創成期間による国の支援が大きかったと言います。「支援があったおかげで、はじめるなら今しかないと決断することができた。農業をやりたい人にとっても大きな助けになる」と話し、高野復興専任理事も「支援は、地元の担い手を勇気づけるためにも大きな意味があると感じている」と同意しました。一方で、支援が令和7年までで終了し、次の第3期復興創成期間に入った後の支援に吉田さんは不安を感じています。
「震災から時間が経つほど、地域住民が戻ってきにくくなるのがふたば地区の課題であり、復興はこれからが大変だと思う。通い農業も高齢化し、厳しい状況になりつつある。これからの農業を支える若い担い手のためにも令和8年以降の支援策が大切になってくる」と高野復興専任理事は話します。
農業で苦労したこと
農業をはじめて苦労したことについて、吉田さんは「機械の扱い方から知識など一からはじめることばかりで、去年は朝から晩までずっとやらないといけない日もあった。ベテランの方々がすごいことを身をもって知った」と話し、一方、良かったこととして、農業を通して地元の人たちとの交流が増え、意見交換や初心者として様々なアドバイスをもらえることを挙げました。
現在は、水稲と秋冬ねぎの面積拡大を目標にしている吉田さん。作付できる土地がなかなか借りられず今後の面積拡大に不安を感じますが、JAと協力しながら進めていきたいと話します。JAに対しては「昨年からJAの営農指導員である五十嵐職員に指導をしてもらい助かっている。今後もお願いしていきたい」と話しました。
現在は、水稲と秋冬ねぎの面積拡大を目標にしている吉田さん。作付できる土地がなかなか借りられず今後の面積拡大に不安を感じますが、JAと協力しながら進めていきたいと話します。JAに対しては「昨年からJAの営農指導員である五十嵐職員に指導をしてもらい助かっている。今後もお願いしていきたい」と話しました。
~今回の訪問を通して高野復興専任理事からのコメント~
避難地域では、吉田さんのように我が故郷で営農を再開したい、故郷を再興させたいと秘めた想いを抱く若者が多いと思います。再開が果たせるようなスマート農業や組織営農が実現できるよう、JA、地域が一体となり支援し、双葉地域復興を後押しします。
- 企画部・人見
JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!