特集

一彫り一彫り願いを込めて

 6月2日、JA福島さくら滝根支店管内の田村市滝根町で、農業を営む組合員の勝沼義友さん(72)は昨年から彫刻を始め自宅にある観音像を参考にしながら独学で彫った観音像を、東日本大震災および原発事故で被災した双葉郡大熊町に寄贈しました。

 勝沼さんは2011年、放射性物質の影響で、耕作していた葉タバコを休耕せざるを得なくなり、同地区で葉タバコを耕作していた仲間5人で、大熊町の除染作業に従事した縁もあり、大熊町役場を訪れました。

 今回寄贈する観音像は、高さ約90㌢で、知人から譲り受けたケヤキの丸太を削り出し、東日本大震災より丸10年となる2021年3月11日より彫り始め、毎日2時間ずつ復興への願いを込めながら作成し、5月23日にようやく完成しました。

 勝沼さんは「東日本大震災や原発事故により犠牲になられた方や避難を余儀なくされた方々のことを思いながら一彫り一彫り復興への願いを込めた。観音様の柔らかい表情を彫刻刀で表現するのが難しかったが、今回制作し、震災当時除染作業で共に汗を流した仲間5人で、除染を行った大熊町に寄贈出来て良かった」と話しました。

via

作成した観音像と勝沼さん