特集

地域への想いを込めたサムライガーリック

 福島県双葉郡浪江町の園芸農家、株式会社ランドビルドファームの吉田さやかさんは、震災と原発事故で福島市に避難し、2年前同町に戻り、ニンニク農家として新規就農をしました。

 震災後、耕作放棄地となり竹藪となった近隣の土地を譲り受け、切り開いて耕した50㌃の畑に約8000株のニンニクを植え付け、現在順調に生育しています。

 吉田さんの家族は、福島県の伝統行事「相馬野馬追」に参加しており、幼い頃から馬と生活を共にし、現在は5頭の馬を飼育しています。飼育する馬の堆肥の利活用を模索していた中、祖母からニンニクには馬の堆肥が一番とアドバイスを受け、良質な堆肥として施用を決めました。

 飼育する馬の堆肥を利活用して栽培されたニンニクは、昨年11月に「サムライガーリック」の名称で商標登録を取得しました。

 今後、栽培面積200㌃、約3万株に拡大する計画で、6次化や農業体験などができる事業にも前向きです。

 吉田さんは「伝統文化を継承し、先代が残してくれた農地を継いでいく。農業体験などを通して地域の食文化を発信していきたい」と話しました。

via

ニンニクを育てる吉田さん

via

via

via

企画部・人見 企画部・人見

JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!