インタビュー

次代を担う農業者vol.36

次代を担う農業者vol.36 今回は、郡山市田村町で果樹、きゅうりやスナップエンドウを栽培している石井亮佑さんにお話を聞きました。

🌸このインタビューは、広報誌「さくら」5月号にも掲載しています🌸

 郡山市田村町で果樹、きゅうりやスナップエンドウを栽培している石井亮佑さん。北海道で総合建築業に従事していましたが、転勤のタイミングで以前より関心のあった農業の道に進みました。
 石井さんは、地元・郡山市に戻り、果樹農家で1年半働いた後独立し、今年で就農3年目を迎えました。
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🌸栽培する農作物について

 農業の中でも特に果樹を栽培したいと考えていた石井さんは、現在桃の「夏雄美」「尚美」「あかつき」などを10品種、ブドウを6品種栽培しており、来年はリンゴも栽培する予定です。

 石井さんは「果樹はおもしろい。1年で形になるものではなく、時間をかけて育てるものなので、樹形などに栽培する人の性格が出る」と話してくれました。

 栽培する上でのこだわりは土づくりで、有機物を主体とした施肥設計を行っています。石井さんは使用する肥料で農作物の味が変わると考え、コーヒー殻、もみ殻、納豆菌、海藻粉末等を使用したオリジナルのぼかし肥料を独学で作っています。
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 農業をやっていてよかったことは、頑張った分だけ結果が返ってくることで、肥料を与えた分大きく実り、消毒した分発病率が下がり高品質になるなど、収量や品質として表れるのが嬉しいと話します。
 また、「自分で作った新鮮な農作物を食べられるのも良い」と笑顔で話してくれました。

 一方で苦労していることは、天候や自然災害に左右されやすいことです。就農1年目で風害に合い、きゅうりを支える支柱が風で飛び、1週間ほど出荷できない状況に焦りを感じたそうです。
 その他、発芽したら消毒をし、収穫は適期行うなど、作物の様子を観察しながら植物中心に働かなくてはならないため、作物の様子を観察しながら植物中心に動かなくてはならないため、作物の成長や状態に合わせて自分の予定が変わることも大変だと話します。

🌸これからの展望

 石井さんは今後の展望について、「自分は周りの人に恵まれたり圃場がスムーズに決まったりと運がよかったが、一から農業を始めた経験ができたのは大きかった。これからはこの経験を活かし、自分のように土地も機械も持っていない、一から農業を始める人のサポートができるようになりたい」と話しました。
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企画部・人見 企画部・人見

JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!