インタビュー
次代を担う農業者vol.30
次代を担う農業者vol.30今回は、いわき市の常磐支店管内で水稲を栽培している「小泉園」の小泉昌男さんにお話を聞きました。
🌸広報誌「さくら」11月号にも掲載されています🌸
いわき市の常磐支店管内で水稲を栽培している「小泉園」の小泉昌男さんは、専業農家として水稲を栽培していたお父さんの姿を見て育ち、幼い頃から農業に触れ合っていました。その後、迷いなく農業高校、農業短期大学へと進学し、卒業後の20歳のときに就農しました。
現在は、小泉さんのご家族とお手伝いをしてくれる親族の方など7~8人で作業を行っています。
現在は、小泉さんのご家族とお手伝いをしてくれる親族の方など7~8人で作業を行っています。
農業をやっていて良かったことは、丹精を込めて作ったお米を収穫する時と、そのお米を美味しいと食べてもらえた時に喜びを感じること。小泉さんは直販もしており、お客さんと直接関わることも多いため、「お米美味しかったよ」の声を直に聞くことができるのが嬉しいと話してくれました。
また、小泉さんの家は、地域のミニライスセンターとしての役割も請け負っており、農家さんが収穫した籾を持ってくる時など、農業をしているとあらゆる場面で人との繋がりを持つことができるのも良かったことに挙げていました。
一方で苦労したことは、気象状況に左右されやすく栽培に気を遣うところです。今年の9月8日から9日にかけて発生した台風13号では、小泉さんの田んぼや作業を受託されている田んぼも被害を受け、収穫作業に大きく影響が出ました。
また、小泉さんの家は、地域のミニライスセンターとしての役割も請け負っており、農家さんが収穫した籾を持ってくる時など、農業をしているとあらゆる場面で人との繋がりを持つことができるのも良かったことに挙げていました。
一方で苦労したことは、気象状況に左右されやすく栽培に気を遣うところです。今年の9月8日から9日にかけて発生した台風13号では、小泉さんの田んぼや作業を受託されている田んぼも被害を受け、収穫作業に大きく影響が出ました。
「木の枝などの障害物が田んぼに流れていたので、稲の下に何があるのか分からない中、確認しながら慎重に作業を進めました。かなり苦労はしましたが、田んぼがダム的な機能を果たしていたこともあり、自然災害の中でも農業は大切な役割を担っていると感じることもありました」
と話してくれました。
農作業が忙しくない時期にはお子さんから教えてもらった音楽を聴きながら家族でドライブをするのが楽しいと話す小泉さんですが、収穫作業が終わった後も、冬の間天気が良いいわきの天候を利用し、田んぼの土壌分析の結果を基に肥料や土壌改良資材を入れるなど、春に向けて土づくりを行っています。また、農薬や化学肥料を抑える特別栽培米やエコファーマーの認定等を受けるなど、安全安心なお米作りにも励んでおり、2021年にはいわき市農林業賞の青年の部で受賞しました。
その他にも、地元酒蔵で加工してもらった日本酒に、小泉さんの奥さんが考案したオリジナルのデザインを基にオリジナルラベルを作りました。小泉さんのお米は、直販の他にJAへの出荷や地元のお米屋さんに卸しています。
その他にも、地元酒蔵で加工してもらった日本酒に、小泉さんの奥さんが考案したオリジナルのデザインを基にオリジナルラベルを作りました。小泉さんのお米は、直販の他にJAへの出荷や地元のお米屋さんに卸しています。
今後の目標について、小泉さんは
「この地域は基盤整備が進んでいないので、機械化による規模拡大が難しい。現在作業受託や、地域のミニライスセンターとしても稼働しているが、自分達も含めて、地域のみんなが笑顔で美味しいお米作りができるように農業を守っていきたいです。そして農業を次世代に繋いでいければと思っています」
と話してくれました。
- 企画部・人見
JA福島さくら本店・企画部企画課の人見です。 みなさまの生活に役立つ情報をお届けしてまいります!