希望を込めた胡蝶蘭「ホープホワイト」

 葛尾村のかつらお胡蝶蘭合同会社は、胡蝶蘭を栽培しています。  同社は、同村が福島県再生加速化交付金を活用し整備したハウスを借り受け、2017年に栽培を開始しました。現在従業員13人でハウス600坪、年間5万6000株の胡蝶蘭を栽培しており、今年は平年並みの出荷量です。  同社で栽培する胡蝶蘭は、大輪で見栄えの良いV3です。復興への希望を込めて「ホープホワイト」と名付け、2018年には復興大臣賞を受賞しました。  生産量の8割を東京市場を中心とした市場に出荷し、その他は同社での現地販売やホームページで販売しています。  同村では通常、商品として胡蝶蘭を栽培することは気候上困難ですが、同社は太陽光発電設備と室内温度調節システムを導入することで、周年栽培を可能にしています。  同社従業員の丸山剛史さんは「胡蝶蘭はお客様からお客様へ贈られるお祝いの花。皆さんの思いに応えられるように栽培していきたい。また、東北にこんな会社があるということを知っていただきたい」と話しました。  

胡蝶蘭の生育状況を見る丸山さん

かん水作業をする松本政美代表