富岡町でパッションフルーツ最盛期

 富岡町で解体工事業を営む㈱サン・クリーンで、南国フルーツのパッションフルーツが栽培されています。  同社は、東日本大震災後に従業員の長期的な雇用を守るため農業部門を設立。震災と東京電力福島第1原発事故からの復興を進める町の特産品にしようと2019年にパッションフルーツの栽培を始めました。現在、正社員4人、パート5人で年間約5㌧の収穫を行っています。収穫は6月末から8月末までの予定です。  ビニールハウス9棟(20㌃)で栽培しているパッションフルーツは、糖度が15度ほどあり、ほんのり感じる酸味が特徴です。露地5㌃での栽培もしており、寒暖差の効果でより甘くなり、糖度が16度ほどになります。  無農薬にこだわり、堆肥として牛糞堆肥や自家で作った竹チップ、もみ殻燻炭を入れ、有機質による土壌改良に努めています。施設では、気密性・断熱性を高くし、ハウスを30度程度に保つことで大幅なコスト削減を実現しました。今年度からは、高温障害の対策としてミストシステムを導入しています。  ハウス近くの「お休み処 富憩荘」では、6次化商品も販売しています。  

高橋雅裕社長とパッションフルーツ