営農再開に向けて 双葉町試験田田植え

 5月19日、双葉郡双葉町の下羽鳥・長塚地区農地保全管理組合は、同町下羽鳥南迫の水田で、2020年3月に震災後出されていた避難指示が一部解除となったことから、東日本大震災後10年ぶりの田植えを同組合員ら10人で行いました。  同町では、震災前耕地面積702㌶のうち87%の611㌶が水田で水稲が主力農産物だったため、本格的な営農再開に向けて特定復興再生拠点区域での、試験栽培を行い安全性と生産性を調査することを目的とし、10㌃の試験田へ福島県オリジナル品種『天のつぶ』の苗を植え付けました。  当JA代表理事復興対策本部長で同組合の木幡治組合長は「この地でまた田植えが出来てうれしい。復興への第一歩を踏み出すことが出来た。今回の試験栽培を足掛かりに行政や、JAと連携していきながら同町の営農再開を推し進めていきたい。」と話しました。  特定復興再生拠点区域に指定されているのは、双葉町、大熊町、葛尾村の3町村で、福島県農業総合センターと浜地域農業再生研究センターで、試験栽培の調査を行っています。

見守られながらの田植え

苗をセットする組合員

田植えを見守る木幡組合長(左)

手植えする木幡組合長