いわき市の養蜂振興の一環で、ミツバチが育つ環境を維持するため、県内で初めて蜜源を広げる植林や種まきが進められています。 この取組は、福島県養蜂推進協議会が農林水産省の補助を受けて展開しており、本年度は同市の田人地区や平地区にビワ、ソメイヨシノ、トチノキやビービーツリー(イヌゴシュユ)の苗木198本を植えたほか、遠野地区にレンゲ、菜の花の種100㎏などを播種しています。 植栽を手がける同協議会には、福島県養蜂協会、福島大学、行政関係者などが参加。同協会には138人が所属していますが、浜通り支部の会員は8人にとどまっています。 蜜源植物の植栽は、農林水産省の補助事業「持続的生産強化対策事業」の「蜂群配置調整適正化支援事業」を活用して始まりました。年々蜜源植物の減少などが進み、ミツバチの飼育場所の確保が難しくなっているため、新たに蜜源植物を植えることで養蜂の発展・維持を図ることを目指しています。 今後は、12月上旬に会津からいわきへ巣箱の移動し3月下旬まで養蜂を計画しており、越冬に向けて、圃場の草刈りや管理作業を進めながら環境整備に努めていきます。