当JAたむら統括センターは7月5日、田村市常葉町でキクの電照栽培実証を行っている坪井令士さんの圃場で、キク電照処理効果現地検討会を開きました。今年度は電源の確保が難しい圃場を想定し、太陽光移動蓄電装置を使って検証を行い、その状態や効果を確認しました。 キクは、8月の盆の時期や9月の彼岸の時期に安定的な出荷が求められますが、露地栽培では開花時期が安定しないことが課題となっています。その課題解決に向け、たむら地区管内では、消費電力の少ない電球型LEDランプを用いた電照で8月上旬に安定した出荷ができるよう実証に取り組んでいます。 昨年までの実証において、赤色・ピンク色・電球色のそれぞれの電照による効果で8月上旬の出荷率が85~100%となりました。 検討会には管内生産者、スマート農業社会実装推進事業田村地域推進協議会、県など関係機関、当JA職員約30人が参加し、各関係機関から今回の実証の経過や課題について説明しました。その後、実証を行った圃場で県内のキクの生育状況について情報交換を行いました。 同統括センターでは安定したキクの出荷実現に向け、今後も実証と検討を重ねていきます。