甘み凝縮雪下野菜収穫最盛期

 JA福島さくら郡山地区管内で郡山市の最西端に位置する湖南町の農業小山忠義さんの畑で雪下野菜の収穫作業が最盛期を迎えています。  豪雪地帯として有名な湖南町は、標高500メートルから1000メートル程の高冷地帯です。  気象条件は会津地方山沿いに等しく、降雪量は80~130センチメートル、冬の気温は氷点下17~18℃まで下がります。  小山さんは、6年前から同地区の特性を活かし、キャベツ、ダイコン、人参の寒冷地特有の保存方法行い付加価値を高める「雪下野菜」に取組んでいます。  一面雪の畑では、小山さんが収穫で汗を流しながら、約130センチメートルの雪の下に埋まったキャベツを重機やスコップで雪をかき、掘り出しに精を出していました。  「雪下野菜」は、雪に埋めることで熟成し糖化させることで旨みが増します。  小山さんは「去年は雪不足で影響を受けた。今年は雪が多く、思うように作業が進まないが、鮮度、糖度は申し分ない出来だ」と話しました。  収穫作業は3月中頃まで行い、郡山市の農産物直売施設「あぐりあ」等で販売しています。

収穫作業に追われる小山さん

重機で雪をかくと大きな山ができる程になります

雪の下でねむっていたキャベツ

畑は一面雪で真っ白になっています