震災で、甚大な菌床被害

 郡山市湖南町で菌床シイタケを栽培している小椋和信さん(37)のハウスでは、3月16日深夜に発生した福島県沖地震の影響で、栽培する菌床3万5,000株のうち約5,000株が棚から落下する被害を受けました。  今回落下した菌床は、主に菌を仕込んでこれからシイタケが発生してくるもの。落下した菌床は揺れなどの刺激を受けると発生時期に影響が出る恐れがあります。  また菌床が落下したことによる雑菌の混入や、形成される前の菌床は型崩れが起き、発生するシイタケの形や大きさに影響が出てくる恐れもあり、破袋した菌床、約2,000玉は破棄されました。  和信さんと一緒に栽培を行う父の兵一さん(70)は「昨年2月の地震の際にも菌床や設置する棚に被害を受けた。今回も同様に多くの菌床が被害を受け、廃棄することになり非常にがっかりした。落下による生育への影響が心配だが、これから生育状況を見ながら温度管理を調整し、栽培を続けていきたい。」と話しました。  当JAでは、管内全域の菌床栽培を行う生産者の施設で、多くの菌床が落下するなどの被害を受けています。

菌床を破棄する兵一さん

落下した菌床

ハウス内の様子