農業に希望        新規就農に向け広野で実習

 JA福島さくら広野支店管内の農業法人フロンティアひろのでは、新規就農を目指す若手の受け入れを行っています。  今年の4月より実習生として入社した楠本みゆきさん(23)は、3DCGを専攻する専門学校を卒業しましたが、元々農業にも興味を持っていたことから南相馬市で一週間の農業ボランティアに参加し、農業に対する思いが強くなり、北海道で一年間酪農の仕事を行ったのち、実家のいわき市の隣町の双葉郡広野町で農業に携わっています。  同町では、東日本大震災後全町避難を強いられ震災前から比べ耕作面積が減少している中、現在同法人では、約9,000箱の育苗と約30ヘクタールの刈取り調整を受託しています。  これは同町の約2割の水田耕作面積に上ります。その他にも直売所や道の駅へ出荷する野菜を作っています。  橋本さんは「実際農業に携わり地域の人との関わりが強く皆さん新設に農業について教えてくれるのでありがたい。将来的には、震災後増えてきた遊休農地の解消に向けて広野町に住み、この町で農業をしていきたい」と力強く話しました。

楠本さん