当JAいわき地区管内のいわき市遠野町では5月中旬、棚田一面にクリンソウが咲き誇り、見頃を迎えました。 クリンソウは花の輪が下から先端に向かって何段になっており、寺の塔の「九輪」に見えることが名前の由来になっています。北海道や本州、四国の山間地の比較的湿潤な場所に生育する多年草で、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型です。 クリンソウは同市の酒井光平さんが管理しており、知人からクリンソウをもらったことをきっかけに休耕田で栽培を開始しました。通常クリンソウは紅紫色ですが、酒井さんの田んぼでは珍しい黄色のクリンソウが開花しています。満開期には美しいクリンソウを一目見ようと県内外から観光客が訪れています。 酒井さんは「地元の方や県外の方にも見に来ていただいて、地域のにぎわいに繋がってほしい」と話しました。