いわきの伝統野菜 出荷最盛

 当JA草野支店管内のいわき市平下神谷赤沼地区で栽培される「いわきとっくり芋」が出荷の最盛期を迎えています。  同市の伝統野菜に認定されているいわきとっくり芋は、酒徳利の形をした芋で、粘性の弱い長芋と粘性の強い自然薯の中間のほどよい粘りを持っていてクセやアクも少なく食べやすいのが特徴です。いわきとっくり芋は、ツルになるむかご(肉芽)を採取して種芋を作り、定植して育てるため、収穫までに約3年かかります。  同地区では、1971年に30人で生産部会を設立し、栽培を行ってきました。現在も当JAいわきとっくり芋赤沼生産部会として7名の生産者が約27アールの面積で栽培を行い、部会員らが当JA草野支店で選果を行い、市場へ出荷しています。  同部会長の篠崎茂一さん(74)は「部会員の高齢化もあり大変なことも多いが、丁寧な栽培を心掛け、消費者へ美味しい芋を届けていきたい」と話しました。

とっくり芋をPRする篠崎部会長