福島県田村市は9月3~15日の期間、同市内の公道で自動運転バスの実証運行を行いました。実証運行は昨年度に引き続き2回目。昨年の実証結果や市民からの要望を踏まえた上で、運行ルートを拡張しました。 実証運航する自動運転バスは運転操作の一部をシステムが担う「レベル2」の自動運転電気自動車で、運行車両はAuve Tech社製の「MiCa(ミカ)」2台です。各車両の乗車定員は8人で、オペレーターが乗車するため実際の利用人数は7人となりました。1日16便で、商業施設や学校などが停留所になっています。昨年度の実証結果や利用者アンケートの内容を踏まえ、バス2台が逆回りで8便ずつ運行しました。運行時間は午前8時から午後7時までで、乗車は無料となっていました。 実証運行は市民の移動手段や生活交通を拡充し、外出機会を創出することで地域経済の活性化を図ることを目的に、運転手の高齢化や人手不足といった公共交通の課題を解決するために実施しました。 同市は「自家用車がなくとも住み暮らし続けることのできるまちづくり」を目標に、特定の条件下で運転手が不要となる「レベル4」の実用化を目指しています。