最盛期をずらして タラの芽出荷開始

 楢葉町の北田復興組合は3月27日より春の訪れを告げる山菜の王様タラの芽の出荷を開始しました。  同組合では今まで1~2月に出荷していましたが、今年は消費者の要望に応え3月21日から収穫を始められるよう調整しました。  東日本大震災の原発事故で全町避難を余儀なくされた同町ですが、2013年より営農を再開しました。同年、農地の保全管理を目的に、有志7人で同組合を設立し、復興への足掛かりになればとの想いで2019年よりタラの芽の栽培を開始しました。現在同組合は5人で、作付面積55㌃。発育がよいのが特徴の「新駒」を栽培しています。昨年の収量は約70㌔で、220パックほどJAを通じて市場へ出荷しました。  同組合は、地力不足を改善するために毎年双葉郡内の畜産農家より牛糞堆肥を購入し、ほ場へ散布しながら土づくりに努めています。今後はタラの芽の作付面積を1.5㌶まで増やしていく計画です。  同組合の山内康一組合長は「今後は産地化を目指し、復興の力添えをしていきたい」と話しました。  出荷は4月下旬ごろまで行う予定です。  

生育状況を確認する山内組合長

タラの芽を切る様子

重さを量る様子

パック詰めの様子

ハウス栽培のタラの芽