当JAいわき統括センター管内で、幻のフルーツ「フェイジョア」が収穫最盛期を迎えています。 フェイジョアは、ブラジル南部・ウルグアイ周辺原産で、キウイフルーツほどの大きさの緑色の果物。赤と白の花を咲かせ観賞用としても人気があり、白い花びらは食べることができます。 いわき市小川町の合同会社ゆうゆうファームは、2007年に国内で初めてフェイジョアの栽培を開始しました。日本フェイジョア協会を設立し、国内外の視察を受け入れるなど、フェイジョアの生産拡大に取り組んでいます。露地50㌃で250本を栽培し、10月中旬から11月下旬まで収穫を行います。昨年の収穫量は800㌔。同社のオンラインストアや同市内のスーパーなどで販売しています。 同社の丸山雄三さんは、旅行先のニュージーランドでフェイジョアに出会い、勤務していた千葉県を離れ、当時フェイジョアを栽培できると推測された北限のいわき市に移住し、栽培を始めました。フェイジョアを定植してから収穫できるまでの期間は5~6年。同社では15品種のフェイジョアを無農薬で栽培しています。フェイジョアのほとんどは自家不結実性で、同社では手作業で人工受粉を行っています。収穫はタッチピック法で、果実に軽く触れ、自然に木から離れ落ちるものを収穫します。 6次産業化商品の生産・販売にも取り組み、生ドーナツやタルト、福島県立磐城農業高校考案の羊羹を当JA農産物直売所新鮮やさい館好間店などで販売しています。商品はすべて妻・友子さんの手作りで、生ドーナツやタルトは将棋棋士の藤井聡太さんが食べたことで話題となりました。 丸山さんは「フェイジョアは日本でなじみがなく、食べてみないと分からない。ぜひ食べてみてください」と話しました。